日本の株式市場がいい形で上昇しています。直近では商い額も増えてきました。株価低迷と薄商いに、あえいでいた昨年末とは大違いです。
好調セクターを探すと、証券、保険、銀行などの金融株の上昇が目立ちます。輸送用機器も尻上がりによくなっており、TOPIXを大きく上回る上昇が続いています。
東証業種別株価指数の輸送用機器を構成する銘柄は100を超えていますが、指数は時価総額の大きい銘柄を加重平均したものなので、上位銘柄の株価で大方が決まってしまいます。
特にトヨタ、ホンダ、日産という自動車ビッグスリーが大きく、輸送用機器の業種別株価指数を大きく左右します。3銘柄とも1カ月間の株価上昇率は15%かそれ以上と好調ですが、本命として『日産自動車(東1・7201)』に注目し、その高値追いを想定してみたいと思います。
日産は規模で3位ながら、内容が特にいい会社です。売上高はトヨタの半分程度ながら、利益額は全自動車メーカー中トップ。粗利益率こそ高くありませんが、営業利益率やROE(株主資本利益率)など、重要な最終利益の効率を見る指標でライバルを大きく上回ります。
株価に対する利益額の割合で見ると、3社の中で日産の株価が最も割安です。つまり他社と比較して、たくさん儲けている割に、株価は安いといえるでしょう。
日産は日本メーカーの中では最も早くから大胆に中国進出を果たしており、2010年の中国での販売台数は日本メーカー勢として初の100万台を突破。この数字は日産の日本や米国での販売台数を超え、同社にとって中国は稼ぎ頭地域となっています。今後も中国での新車投入と、近い将来に100%現地生産化を目指すと力が入っています。
株価の方は今月、長期的に重要な200日移動平均線を上に抜き去り、騰勢が強まりそうです。材料的にも好決算や電気自動車などで注目を浴びる状態が続いています。
好調な業績から、増配も期待できます。もともと、同社は資本が入っている仏ルノーの意向で、一株あたり40円もの高配を出していました。
しかし、金融危機で無配に転落。その後、業績回復に沿って、前期は10円に復配、今期は20円が予想されています。一株あたり利益がさらに伸びていけば、再び40円配当も目指せるでしょう。
震災からもうすぐ一年。
日産もトヨタもホンダも、最悪だった去年よりも、
少しはましになってくるだろう。
生産がどんどん増える年になりますようにと、祈るのみである・・。
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